今日・明日と、都立高校の推薦入試です。
(今年はコロナの影響で、どちらか一日受験)
生徒へは
「面接は、いつもどおり話せばいいよ。
あとは、ホッカイロをポケットに入れておきなさい。
手がかじかんで、作文が書き進みにくくならないように。
じゃあ、頑張って」
と、
わりと軽ーいノリで、
言っております。
推薦は、
「棚からぼたもち」な制度なので、
基本的には
「受けるなら、気負わず。学校見学のつもりで。気楽にね」
というスタンスです。
これまでも
「推薦は受けたところで、受からないし、
ガッカリすることになる。
受けない方が、勉強できるからいいよ」
とすら言ってきました。
さて、
問題は、
帰ってきてからの表情です。
やけに晴れやかなのは、注意!
「私、受かったかも・・・」
と思っている場合が多いです。
合格発表の2月2日まで、あと1週間。
この1週間が、
おそるべきことに、学力検査直前に訪れるのです。
(よほどメンタル強い人でなければ受けてはいけない。
そんな、キツイ制度だと思います)
その間、「受かるかも~」
と期待する日々が続くこと、
これは、危険です。
勉強に身が入らない。
もし、結果が、思わしいものでなかった場合、
2月21日の学力検査(一般入試)に、
気持ちを切り替えられるか。
ここからが本当の勝負でしょう。
推薦を受けたあと、
「落ちたと思って、取り組むこと」
この時期、「落ちた」だなんて、
忌まわしい言葉のようですが、
キツイことですが、事実なので、
あえて言います。
推薦は、絶対に落ちたと思え。
少しでも期待しているなら、
そんな驕りは一刻も早く消しなさい。
それよりも
本気の勉強はここからだ。
ここからが、君の本領発揮のはずだ。
いままで苦労してきたのは、
推薦のためではない。
すべて2月21日のためだろう。
推薦を受けなかった生徒は、コツコツ勉強している。
彼らに、もう追い抜かれているかもしれない。
さあ抜き返そうぜ!
そして、今来た推薦を受けた中3生にこの話をしたところ、
「(手ごたえは)練習どおりできたと思います。
ただ、私よりも全然学力上の子も、
同じ高校を受けたので、
彼は受かり、私は落とされる、と思っています。
だからそのつもりで、頑張ります!」
と言ってくれました。
この悲痛な覚悟。
でも、いつもより、声がでかかった。
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