夏休み中、ずーっと勉強し通しだった受験生。 その頑張りのおかげで、この夏頑張れた皆さんは、少なくとも「努力の天才」状態になっているはずです。 努力の天才は、惜しみなく努力できます。
時間を惜しまず、努力しますし、 体力を惜しまず、努力します。
労を惜しまず、努力します。
素晴らしい才能です。
あとは努力の方向を定め、ひたむきに邁進していただきたい・・・
のですが・・・
そこで、すこし注意があります。
頑張れる才能を持つ皆さんは、
「頑張りすぎてしまう」ということにはすこし気を付けるべきでしょう。
とくに、
「こんな自分ではだめだ」と自己否定しながらの努力は、あまりにストイックすぎるかもしれません。
現状を打ち破り、さらなる高みを目指す……
というのは、向上のためには必要な精神でしょう。
が、否定までは、しなくてもいいでしょう。
頑張った自分を、せめて自分は、認めてあげましょう。
「ま、どうにかなるでしょ」
と楽観するのは危ういですが、
「こんなんじゃだめだ!」
と自己否定することはせず、
「ここまで来たぞ。よし」
と是認してあげてください。
そんな自己否定の末にやってしまいがちな、NGの具体例を以下に列挙します。
NG1.寝る間際まで勉強する。
→ 眠れなくなっちゃいます。やめておきましょう。
睡眠不足でむしろパフォーマンスは落ち、精神的にもダメージを負うでしょう。
NG2.無理して早起きして勉強する。
→ 早起きがむしろ睡眠不足の原因となるなら、やめておくべきです。
いかに充実した眠りを得られるか、にこだわるべきです。
NG3.いつでもどこでも常に勉強しようとする。
→ これは無理なのです。
学校に行けば友達がいるし、家に帰れば少しはボーっとしたいものでしょう。
無理なことをしようとすると、それを妨げるすべてが、敵に見えてきてしまいます。
敵に囲まれた生活、というのは、あまり精神衛生上よろしくない。
肝心なのは、オンとオフの切り替え。
オフの時は、たのしく過ごし、
オンの時は、努力の鬼となってください。
土曜か日曜くらい、完全オフにしたらどうでしょう?
NG4.受験までずーっと頑張らなきゃいけない、と思いこむ。
都立の学力検査は2月21日。
残り166日。
半年は切りましたが、5か月以上あります。
166日後に向かって、頑張れ、だなんて、言えません。
そんなに遠いゴールに向けて、やる気や速力、脚力を保持することは難しいからです。
息が切れるでしょうし、そんな自分をまた責めて…… という、くだんの自己否定になりかねない。
いまは、目前の中間考査が、良い目標でしょう。
中間の次は、期末考査。
そして、その後、また模試を受けるはずです。
そうやって、短期の目標地点を設定し、
自分にとってわかりやすい餌をぶら下げてあげて、走るべきです。
すると、走れるはずです。
いまの中3生徒が、
できるだけ避けたいこと、
気に留めておくと良いことは以上です。
ここから、勝負の長期戦。
それが苦しすぎる消耗戦にならないよう、
自分を認め、
ときには自ら褒めてやりつつ、
しなやかに、したたかに、戦っていきましょう。
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